こんにちは。こちです。
こちが2025クラシック展望について語りたいと思います。
桜花賞と皐月賞はもう終わったって言ってはいけない。
NHKマイル、オークス、ダービーにつながりそうな記事にできればと思います。
函館2歳ステークスからの2歳重賞や重要そうなリステッド競走について振り返ることができればと思います。
函館2歳S
ニシノラヴァンダの逃げに対して付いていけていない馬が存在し、縦長となったレース。
勝ち馬のサトノカルナバルは積極的に出しながらかつ、外々回してもちゃんと交わしたと言え、このメンバーの中では抜けていたか。
2着は逃げのニシノラヴァンダ、3着はインの絶好位にいたエンドレスサマー。
ラップ的にも原則は少なく、惰性で押し切りそうであったことから後方から突っ込んできた4着ヤンキーバローズの価値は高い。
実際にこの後ヤンキーバローズはファルコンステークスで勝利を収めることになる。
新潟2歳S
序盤はそんなに流れず、中盤が緩んだこともあって最後の脚比べとなった一戦。
素直に接戦だったトータルクラリティとコートアリシアンとそれ以外みたいな構図になった。
トータルクラリティが前に出たときあたりでコートアリシアンはまあまあ嫌がっており、最後の直線でも一回交わしたのに交わされ返したってことを考えると、まともに走ってくれたら…と思わなくない。
札幌2歳S
馬場状態、2歳戦であることを考えると1000m通過時点1.01.0はそれなりのペース。
上がりのかかるパワーやスタミナが問われるレース展開だったことから後続を離した1着のマジックサンズ、2着のアルマヴェローチェは持続的な脚が使えていると評価できそう。
3着のファイアンクランツはやや後ろすぎたことと4コーナーで上手く曲がれずに膨らんでしまった分の敗戦。
東京で見直したいと思ったら青葉賞で好走。ダービーに間に合った。
サウジアラビアRC
馬場を考えると前半3ハロン34.0、1000m通過57.7は速かった。
1着アルテヴェローチェは序盤で頭が高いところがあったがなんとか落ち着かせて、小頭数もあってか道中からスムーズに外に出した。
ただ外に出すタイミングが早かった分、大外ぶん回しの形になってしまった。
2着のタイセイカレントは後方ポツンからのイン突き。ちょっと展開が向いた感は否めない。
二頭とも展開が向いたとは言え、この二頭ならアルテヴェローチェの方がちょっと強いかなという印象。
逆に展開不向きな中ギリギリ残すことができた3着のマイネルチケット、4着シンフォーエバーは負けて強しに思える。
アルテミスステークス
こちらも先述のサウジアラビアRCと同じ東京マイルであるが、ミストレスが作り出した緩い流れからの3ハロン勝負となった。
その証拠に1着ブラウンラチェットはインの絶好位から2着に残った逃げ馬ミストレスを交わしただけといったところだ。
この中で外回して差し込んできた3着ショウナンザナドゥは負けて強しに思える。
京王杯2歳S
ラップ的に持続耐久戦。
ただ少し離れて前に3頭の馬がいたので、後続の追走負荷はすごく高い訳ではなさそう。
そんな展開で前から4頭目で実質逃げみたいな手を打てたマイネルチケットはサウジアラビアRCと逆に少し恵まれたか。
これを目標に中段から差し切った1着のパンジャタワーは着順通りの評価をしても良さそう。
3着のヤンキーバローズは後方からの差し遅れ。進路を求めて少しだけ困ってた感もある。
自分から差していけるタイプではないという疑惑が上がってくる内容。
ファンタジーS
雨が降って、不良馬場なことを頭に入れても最後の1ハロンでほとんど失速がなかったことから道中超ゆるゆるレースであった一戦。
2、3着のモズナナスター、ベルビスターローンはその後普通の馬場で馬券内に入ることもない状態。
重めの馬場で力を発揮するかもぐらい。
勝ち馬のダンツエランは中段前目から差し切って上記二頭より強かったが、4着ヴ―レヴー、5着カワキタマナレアに詰められていたことの方が不安。
全体的にノーカンで良さそうな上にレベルにも疑問符が付く一戦。
デイリー杯2歳S
超ゆるゆるペースの3ハロン戦。
単純に勝ち馬のランフォーヴァウはこのメンツの中では脚が速かった。
2着ドラゴンブースト、3着ダイシンラーは一応その後見せ場は作っているがG1で足りるかというと…。
ファンタジーS同様にこれもあんまりレベルは高くなさそう。
東京スポーツ杯2歳S
牡馬クラシック主役の1頭となるクロワデュノールが勝った1戦。
内容的にはゆるゆる3ハロン戦。単純に脚の速さ比べとなった。
ここで後続に差を付けた1着クロワデュノールと2着サトノシャイニングはこのメンツの中では強かった。
後半4、5ハロンの走破能力も高く、緩いペースなら強いことは示せた。
4着だったファイアンクランツは札幌2歳ステークスで書いた通り見直せる内容。
敗戦の原因は相手が悪かったのと少し後ろすぎたか。
5着のデルアヴァ―も後ろすぎたか。脚は使えていたし、次走以降に期待。
京都2歳S
1000m通過が1.01.9と2歳戦を考慮してもゆるゆるペースの1戦。
レースラップが加速ラップを踏んでおり、こういうレースであれば勝ち馬のエリキングは強いことが想像できる。
ただ4コーナー入る前に鞍上がかなり追っていたことを考えると最高速はそれなりにありそうであるが加速に時間は少しかかると推察。
2着のジョバンニは勝ち馬を追う形になったが最後は少し離されたことを考えるとエリキングの方が強いと見るのが正しそう。
3着のクラウディアイは同じような位置からジョバンニに離されていたのでこのレースの評価は着順通りで良さそう。
阪神JF
逃げそうな馬が多かったこともあり入りの3ハロンはそれなりに速いが、4ハロン目からは息が入って最後は末脚比べとなったレース。
アルマヴェローチェは札幌2歳Sとここで好走したことにより少し時計がかかったり、多少の乱ペースでも出力を出せることを証明。
2着のビップデイジーはお手本のようなインアウト、序盤やや忙しさを感じたが最後の脚比べの際に距離短縮が効いた形。
3着のテリオスララはインにこだわった分か。こちらも距離短縮により入りが速くても最後まで脚を使えたように見える。
4着のショウナンザナドゥは前目に付けたのにも関わらず最後まで粘れていた。これは負けて強し(二走連続)。
他に見直しておきたいのがスタートですべて終わってしまった6着コートアリシアン。
序盤ややタイトな競馬になってしまった16着のブラウンラチェット。外枠発走になってしまった14着のクリノメイ。
また上でも書いたがファンタジーステークス組は低調なことが分かった。
ランフォーヴァウは不利を受けていたが、なかったところでどこまでやれるかはちょっと微妙なところ。
朝日杯FS
阪神JFと比べ入りの3ハロンは遅いわ、1000m通過が1.00.4だわで最後3ハロン勝負となった一戦。
1着アドマイヤズームは正直恵まれた感がある。ただそれにしても2着以降に差を付けていたのでこの世代のマイル戦線の中で一定の能力はありそう。
2着ミュージアムマイルは出遅れからの鬼リカバリー。前目に付けることに成功し、そのまま押し切ることができた。
3着ランスオブカオスはやや後ろ目の位置から進路を探しつつ伸びてきての3着。これはそれなり以上の評価ができそう。
見直したいのが位置を下げることになってしまった5着アルテヴェローチェ。外から包まれる形で道中タイトな競馬になった6着クラスペディア。
道中かかって消耗した13着トータルクラリティ。
逆におや?と思ったのが良くも悪くも普通すぎて見どころがなかった12着のパンジャタワー。抜群のスタートから知らない間に惨敗していた15着タイセイカレント。
この二頭が関わったサウジアラビアRCや京王杯2歳Sのレベルがちょっと怪しくなってきた。
(アルテヴェローチェは上記の通りもう一回見たいと思ったが)
ホープフルS
クロワデュノールが強すぎるでいいか?ってレース。
1000m通過が1.01.4で、3着まで来たファウストラーゼンが捲り切ることができた。
この中でクロワデュノールは中段で一旦我慢して、3コーナーあたりから進出を開始し、ねじ伏せることに成功。
東京スポーツ杯2歳Sで見せた走破能力をそのまま見せた形。秋口に比べてタフになりやすい冬も攻略できたのは大きい。
2着のジョバンニはラチ沿いでロスをなくすほぼ完ぺきな競馬であるが、3着のファウストラーゼンも文句のない競馬であり、このファウストラーゼンに完勝しているので世代の2番手集団の一角にしっかりと入っていると言っても良さそう。
3着のファウストラーゼンは上記の通り捲り上げ。後はペースが上がった時に対応できるかが今後試される。
また、見直したいまたは様子見したい馬がコーナリングがぎこちない9着デルアヴァ―、前走のアイビーステークスで高い走破能力を見せていたが、大外に入れられて、回ってくるだけになってしまった11着マスカレードボール。道中かかり散らかしていた16着マジックサンズ。
以上、2歳冬段階では牡馬はクロワデュノール1強、牝馬はとりあえずアルマヴェローチェと言いたいが、ショウナンザナドゥ、コートアリシアンは結構魅力的では?と感じさせられた。
マイル戦線は恐らくカオス状態。これと言って推したいのがいないといった感じか。
明け三歳戦(順次追記予定)
フェアリーS
前走函館2歳Sのニシノラヴァンダが距離延長の分ハナを取り切ることに成功し、そのまま飛ばして、中山マイルでありがちな縦長展開を演出。
4角で番手のティラトーレがニシノラヴァンダを捕らえての2着と前がしんどくても残ってしまう中、追い込んできた3着エストゥペンダの価値は高い。
人気を背負ったレイユールやホウオウガイアは追走負けした感がある。
前が少し有利とは言え、1着のエリカエクスプレスはスタートが上手かった上に3番手から突き抜けたことを考えると桜花賞向きと感じさせられた一戦。
シンザン記念
勝ち馬のリラエンブレム、2着のアルマヴェローチェの強さが際立った一戦。
中京マイルの鉄則を守って道中位置を下げながらも内目で我慢が効いていたのが最後の脚に繋がったか。
2着のアルマヴェローチェは良くも悪くも1番人気っぽい捻じ伏せに行く競馬。
ただその競馬は中京でやっちゃダメな競馬。もう一回様子見でもいいかもしれないと感じた。
3着のウォーターガーベラはごっつあんに見える。ピンク帽なのに内にちゃんと入れて腹を括った騎乗が効いたか。
4着マイネルチケットはやや詰まったところがあるがほぼ完ぺき、5着タイセイカレントも文句は出せない騎乗。力負けか。
京成杯
前に行ったタイセイリコルドとガルダイアが全くお互いに譲らなかったこともあり、世代前哨戦っぽさがない前半1000m通過タイム58.3は速かった。
勝ち馬のニシノエージェントは前半じっとしていたのが功を奏したか、4コーナーでの攻防も完ぺき。100%の実力を出せたと思っても良さそう。
2着ドラゴンブーストもほぼ完ぺき、オレンジ帽子から上手に内に入れて我慢を効かせながら勝負どころで人気を背負ったキングノジョーを狙いうち。
勝ち馬がもっと良かっただけの話。
3着のミニトランザットは決め打ち追い込み馬らしい結果。正直今後買いにくい。
4着で人気を背負ったキングノジョーは見直し可能。前よりで競馬してたし、4角の手ごたえはなかなか。
最後止まっただけなので、距離短縮や平坦コースで見てみたい。
ただ前半流れた割に勝ち時計がややなんともいえない感じ。2着ドラゴンブーストが朝日杯であまり見せ場がなかったことを考えるとレベルは怪しそう。
若駒S
ホープフル4着のジュタが力の違いを見せたレース。
ただジュタ自体も小頭数のピンク帽から内に入れて、上手に中京をこなしたなといったところ。
ホープフルSのときも上位三頭と差があったし、この一戦で上位勢に追いついたとはとても言えない。
ここで注目したいのは2着のミッキーゴールド、向こう正面で少し位置を押し上げたのが効いたのか最後の直線は少しふらふらしていた。
成長をちょっと待ってみたい。
きさらぎ賞
こちらも京成杯同様1000m通過タイムが58.7と速めに推移したレース。
サトノシャイニングは今回控えて、見事な差し切り。ハイペースで脚が削られそうな展開でも対応もできたのは好印象。
3着のランスオブカオスは壁を感じた一戦。ただサトノシャイニングが強すぎるだけと思えば見直し可能。
もっと見直せるのが先行して2着まで残せたリンクスティップ。本番までにこのペースを経験できたのは大きい。
逆に差してきて8着に終わってしまったミニトランザットはやはりクラシックで戦うには少し足りないと感じさせる一戦であった。
クイーンS
勝ち時計1.32.2は素直に速く、道中最初の1ハロン目しか12秒台が出なかったことから高速持続戦で地力が試される一戦となった。
こういう一戦で後続を千切った勝ち馬エンブロイダリーも立派な桜花賞馬候補と言えるだろう。
2着以下は正直力関係的にはクラシック馬になるのは難しそう。
ただ2着のマピュースも後続は離していた。弱くはない。
3着以下の馬を挙げていくと、3着エストゥペンダは地力が試されて脱落する馬も多い中で追い込めてはいた。G1はともかく古馬になってからの成長が楽しみ。
4着のコートアリシアンは見込み違いだったのかなという内容。とりあえず持続力を問われると厳しそうでもう少しぬるいレースで速い上がりを使ったらいいよみたいなレースで狙いたい。
8着のティラトーレは良さを活かせず。フェアリーステークス同様に縦長になる確率が高まりそうな中山マイルで狙いたい。
9着のショウナンザナドゥは正直どうした?という内容。こういうペースや速さを問われるレースだと怪しい可能性はあることを頭に入れておきたい。
共同通信杯
前半スローからの加速ラップでまとめたマスカレードボールの強さが際立ったレース。
前々走のアイビーステークスの出力を出せさえすればこれくらいはやることを証明した。
2着のカラマティアノスは内側からうまく出し抜いての結果、ただ速く走れることは示せたので前哨戦レベルなら警戒が必要かと思われる。
3着のリトルジャイアンツはほぼ最後方からの追い込み、ペース、通ったところを考えるとかなり強く見える。
ダービーは間に合わなかったが秋に期待したい。
4着ネブラディスクや5着サトノカルナバルは最後1ハロンがきつそうに見えた。一回距離短縮させてみたい。
チューリップ賞
1000m通過時点で59.8のゆるゆるレース。
勝ち馬のクリノメイは内枠で内目有利の馬場で器用な競馬をしての1着。
これ自体に高い評価はいらなさそう。
2着のウォーターガーベラは魂のイン突き、これもほぼ完ぺきに乗った結果なので高い評価はいらなさそう。
問題なのが阪神JF2着馬のビップデイジーが楽に先行してクリノメイを捉えきれなかったこと。
高い出力を見せたエリカエクスプレスやエンブロイダリーならあっさり勝ててしまうのではないか?という内容になってしまった。
Fレビュー
こちらは前半3ハロン33.2秒の超ハイペースレース。
差しに回ったショウナンザナドゥが力を見せての勝利、2歳時の成績を見ればこれくらいはやれるという内容。
ただここまでパッとしなかったチェルビアットがごっつあん追い込みで2着、2歳時にエンブロイダリーにしっかり負けたボンヌソワレが先行競馬で一番強い競馬をした上での3着。
ここのレースを使った馬は全部エンブロイダリーに飲まれてしまうのではないか。というかエンブロイダリー強すぎんか?というレースであった。
弥生賞
前半1000mはホープフルSよりも早い1.00.9であったがホープフルSと同じ捲り戦法でファウストラーゼンが勝ち切ったレース。
ファウストラーゼンは高い捲り性能を見せることになったが、先頭に立ってから12.4を刻んだ区間があり、本番で息が入らない忙しい展開の場合に出力を見せることができるかは怪しい。
2着のヴィンセンシオは逃げを打ち、ファウストラーゼンに先頭を譲ったあとにじっくりと溜めることができたのが大きかったか。
3着、4着のアロヒアリイ、ミュージアムマイルは外々を回した分の敗北。特にアロヒアリイはほぼ最後方から追い通しかつ大外ぶん回しでかなり強い。
逆にミュージアムマイルは上記のアロヒアリイにかわされるわ、最後に少しブービー人気のガンバルマンに迫られるちょっと物足りない内容。
朝日杯組大丈夫か?と心配になる内容。
スプリングS
重馬場で力のいるレースかつ、レース途中でキングスコールが捲ってきたりと忙しくて難しいレースとなった。
勝ち馬ピコチャンブラックは先述のキングスコールの捲りに反応する形でスパート。
伸びずバテずの一番理想形の走りを見せた。
ピコチャンブラックには負けたが捲りを打ったキングスコールは3着。新馬戦以来のレースでこの内容なら強いと思ってよさそう。
2着のフクノブルーレイクはワンテンポ待ってからの差し競馬、これならピコチャンブラック、キングスコールでいいかな。
ただそのピコチャンブラックはマスカレードボールにアイビーステークスで脚の速さで普通に負けている。
ここの組自体難しいかなという印象。
フラワーカップ
前半は3ハロンそれなりに流れたが4ハロン目以降は落ち着いたこともあり、レーゼドラマが押し切り。
2着のパラディレーヌは追い込み、いろいろ合わなかっただけで馬は強かった。
3着のゴーソーファーはパラディレーヌより少し前で差し切り狙い。これならパラディレーヌの方がいいかなあ。
問題はG1レベルに足りるかと言われるとコメントに困る…。
ファルコンS
中京です、内を掬いましょうを体現したヤンキーバローズが1着。
逃げたリリーフィールドが3着、序盤少しリズムが崩れたとはいえ内で溜めれたパンジャタワーが4着。
この中で外々回って道中前進気勢が強すぎて仕掛けが早まった中で2着まで残したモンドデラモーレはとても強い。
更にこれの前走のジュニアカップで後述で絶賛するファンダムと後続を引き離しての0.1秒差であったことから能力はかなりいいものを持っていそうと判断できる。
またトータルクラリティは少々掛かったとはいえ、正直厳しい敗戦。本番では手出ししにくい。
毎日杯
2着に逃げ残ったガルダイアはスローに上手く落とし込んだのが良かった。
道中ややひっかかるところがあるので距離適性的にはここらへんが限界か。
できればマイルで見てみたい。
このガルダイアを差し切ったファンダムはラスト3ハロン32.5の鬼脚で勝利。
これの前走のジュニアカップもものすごい手ごたえで中山マイルを制したところからNHKマイルはこれだと言ってもいい内容であった。
またどちらかというとジュニアカップもこのレースも緩んでから解き放つ系のレースで力を見せているのでそういうレースであれば重い印を打つしかない。
3着のネブラディスクも33.1秒の脚は使えている。やはりマイルで見たいとは思うが使うところがもう本番しかなくないか?となってしまって困った。
チャーチルダウンズC
ランスオブカオスが力を見せたレース。
勝負所で少し位置が下がってしまったが鞍上は落ち着いており、ロスのない差し切り。
差し切りの際に二頭の間の狭いところを抜け出しが良く見えた。
アルテヴェローチェは外々回しての2着。通ったところを考えると弱くはないが本番を勝つのは厳しそう。
ミニトランザットはいつも通りの後方待機策。内目でちゃんと溜めることができたこともあり脚を伸ばすことができた。
まあ、流石に厳しいかなあ…。
NZT
極端に緩むことはなかった一戦。
G1馬アドマイヤズームが1番人気っぽい勝ちに行く競馬。
このアドマイヤズームに対してイミグラントソングが強襲。この二頭ならアドマイヤズームの方が勝ちに行っての分で若干強いことにしたい。
3着のコートアリシアンはやっと悪くない走りができた感。ただ内からうまく掬った感もあり、もう少し成長を待つことは変わらなさそう。
将来とりあえず関屋記念とか走るのどうですか?
桜花賞
G1馬アルマヴェローチェ、前哨戦で高いパフォーマンスを見せているエンブロイダリー、エリカエクスプレスの3強体制に牡馬戦線からきたリンクスティップが食い込んでくるかという構造。
ゲートからの出がとてもよかったエリカエクスプレスが逃げ、それを各馬が追う展開。
ラップ、やや重にしては速い時計から実力の試される持続戦となった。
勝ち馬のエンブロイダリーはギリギリまで追い出しを待って突き抜けた。2着のアルマヴェローチェは少し重めの馬場で高い出力というこの馬に期待された出力を出せたが、外を回った分の敗戦。
3着のリンクスティップはやや出負けしてからの最後方策。4角手前からエンジンをかけていき上位二頭以外はごぼう抜きできたが、最後でこの仕掛けの早さの分甘くなった。
素直にこの三頭は評価してオークスでも勝ち負けに絡んでくると思いたい。
見直したい馬は伸びない内目を選ぶことになった4着のマピュース、差し決着の中逃げた5着のエリカエクスプレス。
皐月賞
G1馬クロワデュノールが破った馬がたくさん前哨戦で勝っており、1強体制が作られており2着と3着を当てるレース。
その2、3着馬争いであるが高速持続戦に長けたマスカレードボール、対応範囲が広いジョバンニ、捲りのファウストラーゼン、速いペースに対応済みのサトノシャイニングあたりがどうであるか?という構図。
結果はその1強と思われたクロワデュノールがまさかの敗戦。これはいつも通り捲りを打ったファウストラーゼンの動きに合わせる形になったものであり、鞍上が他馬との力の違いを信じて乗ったもの。負けて強しである。
また当日の馬場は超高速馬場であり、勝ち時計1.57.0、レース全体ラップのうち後半1000mを57.7秒で走ることになった高速持続戦。
この高速持続戦で強いマスカレードボールはギリギリまで溜めて最後の脚を伸ばす形で3着。
ジョバンニは序盤は内目で進めることができたが、行きたいところで仕掛け切ることができず、最後は大外ぶん回し。これの4着も強く見える。
5着のサトノシャイニングはクロワデュノールを狙っての早仕掛け、これも強かったがクロワデュノールとの差はやはりあるといった印象。
6着のマジックサンズはほぼ最後方からの強襲。ただこれならジョバンニの方が強そう。トップ層との差は感じる。
15着に大敗したファウストラーゼンは捲りがハマる状態ではないので見直しは可能。ただもうクラシックで狙う場所が前哨戦のセントライト記念ぐらいしか思いつかない。
ここまで勝ち馬の紹介をしていなかったが勝ち馬はミュージアムマイル、ミュージアムマイル自体は勝負どころで全く慌てずの4角あたりからの差し切り。
落ち着いて溜めることができたとは言え、最後の脚はかなり素晴らしかったこともあり、高い出力を見せた。
弥生賞はなんだったのかという話であるが、こちらもマスカレードボール同様高速持続戦巧者の可能性はありそう。